プレスリリース
NIとSpirent、O-RAN O-RU用に包括的なテストソリューションを提供
業界をリードする2社の技術でお客様のテスト速度向上、コスト削減に寄与します
テキサス州オースティン - 2023年6月5日 - NI(NASDAQ: NATI)とSpirent Communicationsは本日、あらゆる商用デバイスで包括的でリアルタイムなO-RU(無線ユニット)検証を提供する最初で唯一となるアプリケーションレイヤーテスト・ソリューションを発表しました。このユニークな機能により、お客様はコストを削減しながらより早く、より現実的な環境でシステムを検証することができるようになります。
「このOpen RAN向けの最新ソリューションは、私たちの継続的な協力関係がRANの分離によって生じる重要なテストギャップにいかに対処しているかを示すもので、真のマルチベンダー相互接続性を明確に検証することによって市場を拡大することができます。」
従来のO-RANシステムのテストはエンジニアが最初から最後まで手作業でテストを行う必要があったため、非常に時間がかかりコスト的にも不利でした。共通の技術に基づいて構築されたSpirent/NI共同ソリューションはあらかじめ構築されたテストケースを含むSpirentのソフトウェアとエミュレーション環境をNIの高性能計測器と組み合わせ、堅牢で統合されたO-RU検証ソリューションを提供し、単一の直感的なGUIによる完全自動化で市場投入時間を改善するとともに機器のコストとフットプリントを最小限に抑えます。
NIのStrategic Business Development , Senior Director, Chen Chang氏は次のように述べています。「SpirentとNIはお客様が製品の生産を加速できるような共同ソリューションを提供してきた長い歴史があります。Spirentのクラス最高の手法とNIの多用途で強力な製品ラインアップを組み合わせることは、O-RAN O-RU開発の標準化と加速化において重要なステップとなります。」
「NIとSpirentが協力して革新的なソリューションを提供することで世界中の主要なチップセット開発企業、機器メーカー、通信事業者はすでにその恩恵を受けています。」と、SpirentのLifecycle Service Assurance, Vice President of Product Management, James Kimery氏は述べています。「このOpen RAN向けの最新ソリューションは我々の継続的な協力関係がRANの分離によって生じる重要なテストのギャップにいかに対処しているかを示すもので、真のマルチベンダー相互接続性を明確に検証することで市場を拡大させることができます。」
このソリューションはO-RAN 7.2インターフェースに完全に準拠したリアルタイムO-DU、CU、コアネットワークエミュレータと商用のUEエミュレータでO-RUを挟み、ラボで実際の相互接続性商用テストシナリオ(IOT)を実行できるテストベッドです。お客様はUEエミュレータの代わりに市販のデバイスを使用してすべてのタイミング、4x4 MIMOを含むフルスループット、およびO-RUが実際の商用シナリオで経験するあらゆるシステムレベルテストを検証し、インターフェースではなく機能レベルで真の性能と相互接続性をテストすることができます。製造では、NIは同じO-DUエミュレーションを使用するO-RAN O-RU APTテストシステムも用意しており、これをNIのPXIe-5841 VSTと組み合わせてパラメトリック測定を行い、比類なき測定精度でクラス最高の効率を実現します。
このテストシステムは高度に設定可能かつリアルタイム測定可能でORAN FHに準拠しています。これにより、お客様はO-DUを構成して様々なタイミングプロファイルをエミュレートし、コーナーケースをテストしリアルタイム条件下でシステムパフォーマンスを検証することができます。また、バリデーションで使用されるテストシステムと同じものを使用することでバリデーションから製造につながる合理的なO-RU開発プロセスを促進し、テスト時間、コスト、開発工数を大幅に削減することができます。